朝の散歩に行きませう

マスター：朝、ソファの上で寝るジロを叩き起こすところから始まります。
ジロ：もうちょっと寝かせろ。
マスター：そんな時間はありません。ジロを起こし、冬は寒いのでジャケットを着せ、ジロを入れるトートバッグを玄関に用意し、いざ散歩へと振り返ってみると……

ジロ：ぐ～。
マスター：……。

マスター：なんとかトートバッグに入れて家から連れ出しますが、その顔は妙に不機嫌。
ジロ：だから、もうちょっと寝かせろ。

マスター：でも、外に出るとそれなりに楽しそうに歩き始めます。
ジロ：おお、この楽しさを毎回忘れそうになる……。

マスター：朝の散歩は、たいていこの遊歩道を歩きます。
ジロ：冬になるとちょっと寂しい景色になるけどね。

ジロ：よし、今朝はこの岩を登って体を温めよう。
マスター：お？　やりますか。

ジロ：よっ！　ほっ！

ジロ：……。
マスター：……。

マスター：あっ、やっと登りますか？

ジロ：うむ……今朝は調子が悪いな。
マスター：結局、岩には登りませんでした。